2013年04月15日
先人の知恵

日曜のお昼頃から家族で久しぶりのドライブに出かけた。天気がいいこともあったが「昼間の磯調査」が本来の目的でもあった。
コーヒーミル、パーコレーター、ガスバーナー、ステンレスのマグカップ、ハニー珈琲、ドライブに行く時の必要アイテム、そして大好きな『サイラー』でパンをしこたま買い込んだ。
高速を飛ばして二丈方面へ。時間もそうそうないので鹿家から202を東へ向けた。天気はいいのだが、思った以上に風が強い。前日の朝、西の海は何処もベタ凪で釣り船を多く見たが、今日は打って変わって船などいない。代わりにって訳ではないがカイトサーフィンに興じる人たちのパラダイスだった。
子供が興味を持ったので、強風の中浜辺に陣を張って遅めのランチを摂った。「これからどこ行くの?」と、かみさんからの質問、きたかと思ったが「磯場とか、漁港とか・・・そうそう良さそうな海辺の廃墟や土地とか・・・夢のセカンドハウスの下見じゃん」苦し紛れの言い訳はハナから読まれていたようだが、そこはつっこんでこなかった。「風が強くて雨が降りそうだね」とかみさん「雲が切れればあったかくなるんじゃない」と僕。実際雲は切れて晴れ間は出たが、依然として風は強い。早々にランチを切り上げて再び調査開始。
次に訪れたノスタルジックな漁港で一人の老人と話すことができた。老人曰く「南風が強いから雨が降るだろう」ということだった。軽く受け流し、次の目的地を周り、早めだが16時頃には自宅へ到着した。と同時くらいに突然激しい雨が降り出した。雷を伴うバケツをひっくり返したような雨だった。「そう言えば、漁港であったあのおじいさんが言ってたんだよね『雨が降る』って、闇雲に信じられなかったけど当たったね・・・」
「すごいね」と言う夫婦での会話。
先人の知恵、知識とは長年の経験や実績に伴ったものであり、ある意味人間が本来持つ野生みたいなものかもしれない。何でもない会話から発生した出来事だったが、改めて人間の凄さを知った。普段の豊かで便利な生活に慣れすぎてしまい、本来持つべき野生が失われているのだろうか。
PS そういう意味ではうちのかみさん、野性味たっぷりなのか・・・